めまい (眩暈)

 

 

2022年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、めまいを訴える人は約248万人と報告されており、潜在的な発症者を含めると国民の20人に1人の割合になると推定されています。

 めまいは、日常生活に大きな影響を及ぼす症状の一つです。立ち上がった瞬間にふらつく、周囲がぐるぐる回るように感じる、体がふわふわと浮いているような感覚がする。これらの症状はすべて「めまい」として分類されます。

 

 

◇めまいのタイプ

 

・回転性 

周囲がぐるぐる回って見える、または自分が回っているように感じるめまいです。主に耳の内側にある平衡感覚を司る器官の異常によって生じます。また、自律神経の乱れも間接的な要因となります。

 

・非回転性 

ふわふわした感じ、ふらつき、立ちくらみ、まっすぐ歩けないといった不安定感が主な特徴です。低血圧、貧血、首肩の過緊張、自律神経の乱れ、脳の異常などによって生じます。

 

※自律神経の乱れには、更年期(男女)によるホルモンバランスの変化も要因となります。

 

 

◇予測される疾患

 

・回転性めまい

メニエール病/突発性難聴/良性発作性頭位めまい症/前庭神経炎/中枢性めまい

 

・めまい+難聴 耳鳴り

メニエール病/突発性難聴など

 

・非回転性めまい

中枢性めまい/突発性難聴など

 

・持続性のめまい

中枢性のめまい/メニエール病など

 

 

めまいの原因には「中枢性(脳に由来するもの)」と「末梢性(主に内耳に由来するもの)」があります。メニエール病、突発性難聴、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎は「末梢性」のめまいに分類されます。もし以下のような症状が一つでもある場合は、中枢性で脳腫瘍や脳卒中の可能性があるので、とりあえず病院に行くことをお勧めします。

 

・手足のしびれ、またはうまく動かせない
・言葉がうまく話せない
・立位・歩行が困難
・激しい頭痛
・固形物、水分を呑み込めない
・長時間のめまい(1時間以上)

 

※まずは耳鼻科へ。めまいが酷くて救急車を呼ぶか迷ったら☎「#7119」

※3~4割のケースで原因を明確に特定できないとされていますが、中枢性では無いとなれば、まずは一安心です。

 

実際、当院に来られる患者さんでは、病院で検査しても原因を明確に特定できないか、薬を飲んでも効果が現れずに悩まれている方が多いいです。

 

 

◇東洋医学における「めまい」の考え方

 

「めまい」の発症には主に 風・火・痰・虚・瘀 の五つの病因が複合的に関与すると考えられています。これらは、病気の発生や体調不良の要因となる「病理産物」や「体のバランスの乱れ」を表しています。

 

・風 

激しい気の乱れ、体内の乱気流です。

 

・火 

熱です、熱因は多岐にわたります。人体においても自然界と同じく熱は上に昇り、熱が強いと風を起こします。

 

・痰 

水分代謝不良、気血の巡りに悪影響、熱がこもりやすくなります。

 

・虚 

気不足、血不足、精不足です。

 

・瘀 

血の巡りが悪くなり、滞った状態です。

 

 

◇「めまい」の鍼灸治療

 

風・火・痰・虚・瘀これらの視点を踏まえながら、問診や身体全体の状態を確認し、気血津液・五臓六腑・経絡のバランスを総合的に判断した上で、適切なツボ(経穴)を選び、鍼や灸で身体に信号を送ることで、「めまい」の改善を目指します。

 

「めまい」でお困りの方はご予約、またはお気軽にご相談ください。

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